許せない気持ちをどうしたらいいのか?
本記事では許せない心理の本質と、なぜ『懺悔』を祈念するのか?その本質に迫ります。
許せない正体とは何か?
許せない正体、それは、尊厳を踏みにじられることです。
自分の善意を踏みにじられる。
自分の安全を踏みにじられる。
自分の平等を踏みにじられる。
踏みにじられて、奪われて、心の底から怒ります。
怒り、恨み、許せない。と、いうよりも、許さないし、許してはいけない気がする。
謝ってもらえれば、心から謝罪されれば、奪われたものは還ってこないものの、まだ何かが返ってきて救われるのかもしれません。
ただ、そうやって奪う人に限ってそもそも尊厳を奪った自覚さえなく、悪いとさえ思っていません。
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人間の相性
本来はみんな、ひとりひとり愛されるべき人です。
ただ、愛されるべきあなたに対して、愛せない人物がいて、その人固有の愛せない理由がありました。
あなた自身にもそんな人がいないでしょうか?
意味もなく気にくわない人、相手のことをよく知らないのに生理的に無理な人、まったく興味の湧かない相手…etc.
つまりは、なぜだか愛せない人物です。
あなた自身は本来愛されるべき人です。しかしあなたを愛せない人物がいます。
しかもあなたを愛せない人物は、とくに意味もなく別の誰かを優遇します。
このように人間の相性とは、殆ど細胞レベルで不可解な好き嫌いを孕んでいます。
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尊厳を踏みにじる自覚がなく、尊厳を踏みにじっている
つまりは、あなた自身も無意識な細胞レベルで誰かを愛していないし、誰かを嫌っています。
あなたに罪の意識はなくとも、誰かの尊厳を踏みにじっているのが本質です。
そしてあなた自身も誰かから不平等に奪われ、怒り、許せない。
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遥かな過去世から尊厳を踏みにじってきた
今、現実を生きるだけでさえ、知らぬまに誰かの尊厳を踏みにじっています。
マックの禿げ上がったおじさんの店員。女子高生が『気持ち悪いから辞めてほしい』とツイートします。
おじさんは何も女子高生に悪さはしていません。
ただ、自分がもし女子高生であって思春期の過敏な時期ならば、無意識に、本当に気持ち悪く感じてしまうのかもしれません。
だからと言ってツイートしてしまうのは論外ですが、相手の尊厳とは別のベクトルで無意識に気持ち悪く感じてしまうのはしょうがないことなのかもしれません。
現世でさえ何かを差別し、尊厳を踏みにじりながら生きているならば、過去世においてはどうでしょう?
それこそ果てしない輪廻の中で果てしなく尊厳を踏みにじってきたはずです。
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だからこその罪障懺悔・懺悔滅罪
何も悪いことはしていないと思っているのは自分だけです。今世でさえ、既に大分誰かの何かを無意識的に悪意もなく蹂躙してしまっています。
過去世から今に至るまで、何かを奪い続けています。当たり前のようにお肉とか食べますよね?
尊厳の踏みにじり、略奪、自分の罪を棚に上げて、懺悔もせず、他者からの尊厳の踏みにじりは許さない。
ずいぶん我儘なのではないでしょうか?
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自分が許さないということは、過去世の自分の罪からも許してもらえないということ
過去自分が無意識に、或いは悪意をもって、奪ってきた何か。これを全ては返しきれません。
奪ってきたものは、尊厳だけでなく、お金かもしれないし、人命かもしれません。本当に返しきれません。
ただ、謝るしかない。
心から謝罪するしか、術がない。
謝っても許してもらえないかもしれません。ただ、許してもらえるまで、謝るしかないのです。
自分の身に降りかかる宿業というのは、ある視点で見れば、あらゆる許してもらえていない事柄の集合体なのかもしれません。
自分が今も尚、何かを許さないのに、自分だけ過去の罪を許してもらえるということは、きっとないことでしょう。
だからこそ、許していかないと許されないし、懺悔しないと許されないのです。
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謗法罪障消滅を祈る
謗法罪障の消滅をご祈念する本質は、懺悔滅罪です。
過去世、現世での尊厳を奪ってきた対象、人、動物、植物、などに直接謝罪する想いでご本尊に唱題します。
許してくれたものから順番に、また許すことができるようになった自身の命を起点に、業が切れていくのです。
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懺悔していく中で、許していけるようになる
現世だけを見れば許すことは損です。
許すことは悔しい。相手の罪を肯定しているような到底受け入れられない虚しさがあります。
同じ苦しみを味あわせてやりたい。同じ不平等を経験させてやりたい。藁人形に釘を刺す気持ちは大いに共感できます。
人を呪わば穴二つ
人を恨むと、人を呪うと、なぜ穴が二つ空くのか?自分にも穴が空くからです。
四六時中その人間への憎悪がまとわりつき、支配されます。寝るとき以外、もしかしたら寝ている時さえも、心臓をわしづかみにされたような怨恨の呪いに自分自身が落ちていってしまいます。
人を呪う為に生まれてきたわけではないはずです。幸福になる為に生まれてきたはずです。
そのような地獄の境地に支配され、振り回される人生を回避しなければ、それこそ本当の損なのです。
しかし自分が損したくないから許す。自分が幸福になりたいから許す。こう考えたところで、簡単にできるものではありません。これが簡単にできないから苦しいのです。
ともすれば、自分の人生の全てを犠牲にしてさえ、そいつを地獄に落としてやりたい。復讐の極みとは、道連れです。
自分の過去の罪にフォーカスする
いきなり許すことは不可能でしょう。それができたら誰もこんなに苦しみません。
だからこそ、許すことから始めるのではなく、自分の過去世の罪を謝罪することから始めるのです。
和泉副会長の指導に
様々な指導の結果、今までの姿勢を反省し、あらためて「よし!やろう!」と決意して取り組んでいくわけですが「これからは気を付けます!がんばります!」とはいっても、これまでやってきたことについては懺悔しようとしない。
今まで気づかずに誤って行ってきた振る舞いを、心から懺悔することが最も大事なのです。
とあります。
加えて、懺悔しきって決意し直す信心こそ、願いが叶う。とも。
自分が迷惑をかけてきたこと、失敗してきたこと、間違った振る舞いをしてきたこと、を懺悔していく祈りの中でこそ、懺悔滅罪されていきます。
そして、許してください、と祈っていく中で、徐々に徐々に、自分が許していけるように変わっていくのです。
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許すことによって、許されるように変わっていく
自分が許していけるように変わっていくこと、そして、懺悔滅罪を真剣に唱題していくことで、少しづつ、自分の周りの環境が自分を許してくれるように変わっていきます。
不思議なことに自分の尊厳を尊重してくれるように変わっていくのです。
ここで解っていきます。
結局のところは、自分が許さないから、懺悔しないから、自分の尊厳が奪われる状況になり、許せなくなっていく。ということなのです。
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許せない気持ちと祈り方まとめ
- まず過去世の謗法罪障消滅・懺悔を祈りきる
- 許してもらうことを祈り、許せる自分に境涯革命できるように祈る
- 相手を尊重し、自分の尊厳も守ってもらえるように祈る
どうかあなたの許せない気持ちが解放されて、どの環境でも幸福を建設していける信心を築いていけることを、心から願っております。